不登校新聞

328号(2011.12.15)

第5回「不快の出所を探って、ストレスを軽減」

2014年02月13日 15:01 by kito-shin
2014年02月13日 15:01 by kito-shin



連載「"自閉症スペクトラム”から見える世界」


 突然耳元で風船を割られたら、びっくりすると同時に、身がすくむような不安を抱くと思います。何が起きたの?という「意味がわからない不安」です。

 私は、聴覚がとても過敏なようです。蛍光灯が点いているときに出る周波数の高い音や、エアコンの室外機から出る振動をともなう低い音が気になって、体調を崩すこともあります。

 気になる音が何なのか、わからないときが一番苦痛です。何だかわからないけど、頭痛がする。物事に集中できない。なんでだろう、とよくよく不快な音を探ってみたら、コンピューターの内部にある、ファン(冷却ファン)の音だったこともあります。コンピューターは電源をいれているかぎり熱を持ちます。その熱を冷ますためにファンが回っているわけです。この仕組みがわかってからは、ファンの音がそれほど、不快ではなくなりました。理由、意図、目的がわかれば、大丈夫なことが、私の生活には多いのです。
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