今回は実践的なことを考えていきたいと思いますが、まず考えるべきは、いま必要な資金が「助成金」で得られるかです。
一般的に「お金に困った」ときの救世主として「助成金」が位置づけられることがありますが、NPOが使える資金源は、ほかにもあります。助成金はまとまった資金が得られますが、会費や寄付金のように継続性がありません。助成金を得られる倍率は毎年あがるばかりで、申請から決定まで3~4カ月間かかり、書類作成の手間も相当かかります。また、一時的な資金であるがゆえに、助成対象期間が終了したあとの対応を考えておかないと、元のもくあみか、さらに悪い状態にもなりかねません。資金がなくて小規模で厳しい運営であるならば、その体制でできることは何か、そして資金が集まらない理由は何か、とまずはそこから考え、その上で残された不足が「資金だけである」という状態かつ、助成金にまつわるデメリットをも視野に入れて検討してほしいと思います。
お見合いだと思って
さて、実践編ですから具体的な申請書づくりを考えていきたいと思いますが、助成事業によって要求は異なりますので、共通性がありしかも基本的な部分を整理していきます。
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