不登校新聞

212号 2007/2/15

愛される鳥「トキ」と愛されない鳥「カラス」のちがい 当事者企画

2015年10月23日 17:07 by kito-shin



 今回は、子ども編集部企画第一弾「トキVSカラス」について執筆する。手厚く保護されているトキに対し、駆除され続けるカラス。おなじ鳥類でありながら、この待遇の差はどうしたものか。そこで、子ども編集部ではトキとカラスについて調べた後、鳥類研究がご専門で、カラス研究についても著名な樋口広芳・東京大学大学院教授に取材し、「愛されない鳥カラス」の名誉挽回のために立ち上がった。

トキとカラス

 
 2002年に日本産最後のトキが死亡し、日本産のトキは絶滅したが、前後して、中国から借入したトキの繁殖に成功し、現在、佐渡トキ保護センターにて97羽が大切に飼育されている。
 
 一方、カラスは大都市を中心に増加し続けており、都内では現在3万羽とも8万羽以上とも言われている。その増加にともなう人間との摩擦から「嫌われ者」として、多くのカラスが駆除され続けている。
 

待遇の差は?

 
 「新潟日報」によると、2006年度のトキ保護センターの運営管理費には約8600万円が計上されているという。単純な計算だが、トキ1匹あたりの保護に約89万円が費やされていることになる。カラスはというと、02年の東京都の取り組みを例に挙げると、カラス駆除に約1億2300万円が計上されている。
 
 日本野鳥の会の松田道生氏によると、その内訳は「罠のメンテナンスと移動」8900万円、「巣落とし」に1500万円、「生息数調査」に1800万、「雑費」に100万円となるという。それらをもとに駆除されたカラスは約1100羽で、カラス1羽を減らすのに約11万円かかったと試算している。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

法ができてからの変化 不登校の歴史vol.541

541号 2020/11/1

ひといき

541号 2020/11/1

森の喫茶店 第541号

541号 2020/11/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

541号 2020/11/1

中学1年生から不登校だった女性(24歳)に取材。声優を夢見て進学したものの...

540号 2020/10/15

トレーラーハウスを活用した新しいフリースクールが誕生。スタッフの小関翼さん...

539号 2020/10/1

俳優として活躍する佐藤二朗さん。かつては「暗黒の20代」をすごしていたとい...