不登校新聞

212号 2007/2/15

第212回 ほしいのは「仲間」と「情報」

2015年10月23日 16:08 by kito-shin
2015年10月23日 16:08 by kito-shin



 ホームエデュケーションの拡充を目的に、全国ではじめて93年の2~3月にかけて行なわれた不登校家庭への調査の詳細については『不登校の子どもたちは家庭でどうしているか』(教育資料出版会)にまとめられている。
 
 ここではその要点を簡潔に三つあげ、話を進めていきたい。一つ目に、まず調査者にとって鮮烈だったのは、学校に行かずに家庭で過ごしている子どもたちが家庭を基盤にして、じつにさまざまな活動をしているということだった。家庭での過ごし方では、ただテレビゲームやマンガに興じているだけでなく、各家庭に次第に普及してきたパソコンを通して、年齢や性別を問わず、さまざまな事柄に興味や関心、問題意識を持っていたことがわかった。
 
 二つ目に、家庭環境、とくに親の不登校に対する意識やそれにともなう言動が、在宅で過ごす子どもたちに大きな影響を与えているということである。不登校の子どもたちが、比較的伸びやかに過ごせている場合、親が子どもの不登校に対して大きな理解を示しているという調査結果が出た。
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