不登校新聞

210号 2007/1/15

同年代が就職、焦りも 不登校経験者に聞く

2015年11月10日 17:29 by koguma

堀木吉矩さん撮影

 毎年、「Juna21」(主催・Nikon)という若手カメラマンのコンテストが開かれている。選ばれるのは22人。”若手の登竜門”と呼ばれるコンテストに2006年、堀木吉矩さん(24歳)が選ばれた。堀木さんは12歳から東京シューレで過ごし、その後は、写真家を目指して活動を続けている。「ゼロからつくるカッコよさを求めたい」と話す堀木さんに、写真との出会いや葛藤などについてうかがった。

 堀木さんが不登校になったのは小学校1年生。自転車でケガをし、通院生活のため、1カ月ほど学校から遠ざかったことがきっかけだった。
「1カ月も学校に行かなかったことで勉強も遅れたし、何となく行きづらくなってしまった」
 
 その後、さまざまなフリースクールに見学に行くも「ここじゃない」と違和感を感じ、6年生まで家を中心に過ごした。「人間関係ができあがっているところには入りづらかったですね。その後、シューレの新スペースがオープンすると聞いて、これしかないと思いましたね」
 
 当時のことを聞くと、「15~16歳のころはいろんな洋服にこだわってカッコつけていた」と語る。
「でも、18歳のとき、突然むなしくなったんです。買ったものや与えられたものでカッコつけて満足している自分に疑問を感じた。映画好きの兄の影響で、映画に関する本を読みあさったんだけど書いてあることが難しくて、何も感じられなかった。何かがちがう……その思いがずっと拭えないなかで、写真に出会ったんです」
 
 シューレを退会したのち、独学で写真の勉強をするかたわら、より技術を磨くための市民講座に通い、ひたすら写真に向き合ったという。
「20歳のころって、世間一般では遊ぶ時期だと思うんですよ。気力も体力も充実していて、友だちと遊んだり、車やバイクを乗りまわしたり。でも、僕には写真があるんだから、それに没頭しようと決めたんです」
 

同年代は就職していく…

 
 ちょうどそのころ、一冊の写真集を目にする。森山大道氏のモノクロ写真集である。
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