不登校新聞

624号 2024/4/15

「映画評」に関連する記事

伝説の娼婦「ヨコハマメリー」【映画評】

日々に追われ、同じようなサイクルで生きていると、生活はどうしても機械的になる。けっして充実していないわけではない。けれど、気持ちも体も硬直し、自分が生きている感覚が希薄になる。そ…

  いいね!   shiko shiko from 195号(2006.6.1)

ザ・コーポレーション【映画評】

村上ファンド事件にライブドア事件、シンドラー社のエレベーター事故、耐震強度問題などなど、最近のニュースは企業の「不祥事」に事欠かない。わが家では、5歳の息子までが「アメリカサンギ…

  いいね!   shiko shiko from 197号(2006.7.1)

ダーウィンの悪夢 映画評

本作品の舞台は、アフリカ東部に存在するヴィクトリア湖。九州の2倍という広大な面積を持つ湖の下には、多様な生態系が拡がっており「ダーウィンの箱庭」と称されていた。しかし、半世紀前に…

  いいね!   koguma koguma from 201号 2006/9/1

映画評 ‟史実から生まれた普遍的人間愛”

本作の舞台は1980年代のエチオピアが基点。干ばつによる混乱を避けるため、多くの人が隣国スーダンへと避難していた。そこでは、イスラエルとアメリカの指揮のもと、エチオピア系ユダヤ人…

  いいね!   koguma koguma from 212号 2007/2/15

映画評「ツォツィ」 社会構造という巨大な力

2001年ペルーを訪れたとき、はじめて貧困を目にした。バラックが連なる町並み、砂ぼこりのなかを徘徊する野良犬、ここには電気も水道もガスもない。一眼レフのカメラを取り出すと、ストリ…

  いいね!   shiko shiko from 216号 2007/4/15

映画評『水になった村』

『水になった村』 監督・大西暢夫 制作・ポレポレタイムズ社 岐阜県の山奥にあった徳山村は、自然豊かな村だった。しかしいま、徳山村をみることはできない。水に沈んでしまったからだ…

  いいね!   none 匿名 from 225号 2007.9.1

映画評 「きみの友だち」

淡々と静かに「喪失感」について描いた作品だと感じた。主人公である恵美は現在20歳。フリースクールでボランティアをしている。そこでの呼び名は「もこもこ先生」。物語は恵美が撮りためた…

  いいね!   none 匿名 from 248号(2008.8.15)

映画評『Lifersライファーズ 終身刑を超えて』

米国には、10万人を超えるライファーズ(終身刑受刑者)が存在するが、その大半には仮釈放の可能性が残されている。『Lifers』は、カリフォルニア州の刑務所に服役する終身刑受刑者や…

  いいね!   kito-shin kito-shin from 428号 2016/2/15

映画評「コドモのコドモ」

さそうあきら氏のマンガはよく読んでいる。がこの『コドモのコドモ』は触手が伸びなかった。「小学生が子どもを産む」という内容がいやだなぁ、と思ったのだった。 だが映画を観て分かった…

  いいね!   none 匿名 from 251号(2008.10.1)

映画評「フツーの仕事がしたい」

この映画を知ったきっかけは、渋谷にある小さな映画館だった。偶然、外国の社会派映画を見た帰りに見つけた1枚のビラが衝撃的だった。その名は『フツーの仕事がしたい』。 ビラに書いてあ…

  いいね!   none 匿名 from 253号(2008.11.1)

映画『子どもの情景』

監督のハナさんは、8歳で学校を不登校した。そして、19歳で本作を完成させた。イランに住む彼女が、どんな思いでアフガニスタンを舞台に映画を撮ろうとしたのか、私も不登校を経験し、同い…

  いいね!   none 匿名 from 262号(2009.3.15)

映画『犬と猫と人間と』

「犬と猫と人間と」の完成披露上映会にいってきた。この映画は一人のおばあさんの「不幸な犬猫を少しでも減らしたい」という思いに突き動かされた、犬猫にはまったく無知だった監督が一から紡…

  いいね!   none 匿名 from 262号(2009.3.15)

映画評 扉をたたく人

2008年のアメリカ映画界に旋風を巻き起こした映画「扉をたたく人」。はじめは4館だけの上映だったが、しだいに評判が高まり、ついには280館で上映されるに至ったという。 2008…

  いいね!   none 匿名 from 267号(2009.6.1)

映画評「Something Beautiful For God」

2009年の大河ドラマ「天地人」の主役は直江兼続。その直江兼続が自身の兜の前立てにあしらったのが「愛」という一文字。ドラマは先月いっぱいで終わりを迎えたが、全国的にも大きなブーム…

  いいね!   none 匿名 from 279号(2009.12.1)

映画評「アサルトガールズ」

私たちにとっての現実とは何なのだろうか、また、虚構とは何なのだろうか。 自分たちの住むこの世界そのものが虚構であると感じている人もいれば、ネットワークによってつながれたゲー…

  いいね!   none 匿名 from 280号(2009.12.15)

映画評「アヒルの子」

Ⓒノンデライコ かつて哲学者のニーチェはこう言った。「私が信じるのは血で書かれた文章だけだ」。この映画は、血で編まれている。監督であり主人公である小野さやかの血と、その…

  いいね!   kito-shin kito-shin from 287号(2010.4.1)

食べるいのち「映画・いのちの食べ方」

~子ども若者編集部企画~298号でスタートした不定期連載企画「食べるいのち」。企画を立ち上げる契機のひとつにもなった映画のレビューを執筆した。 「いのちの食べ方」という映画を知…

  いいね!   kito-shin kito-shin from 309号(2011.3.1)

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「中学校は私にとって戦場でした」と語るのは、作家・森絵都さん。10代に向けた小…

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「この歪んだ社会では『逃げること』以外に貫ける正義はないよ」。『みんなうんち』…