不登校新聞

268号(2009.6.15)

親に聞く「よその子は行けるのに」

2014年03月06日 14:44 by 匿名
2014年03月06日 14:44 by 匿名


今回は大橋和美さん(仮名・束京都)にお話をうかがった。大橋さんの娘さんは現在16歳。中学3年間は、ほぼ不登校だった。大橋さんには、不登校の経緯や当時の親の心境についてお聞きした。

――まず、お子さんの不登校が始まったのは?
 中学1年生の1学期、6月ごろです。

――学校は公立でしたか?
 いえ、小学校は公立でしたが、中学校は私立へ進みました。

――私立へ行ったのは?
 そもそもうちは転勤族で、娘は4つの小学校に通いました。4年生からは卒業するまで1つの学校に通っいたんですが、そこが進学熱が盛んな学校だったんです。夫も私も公立と私立、どちらがいいのかはわからなかったんですが、夫の親戚に教員がいたりして、どちらかといえば、いわゆる「いい大学」に進むためには私立のほうがいいだろう、と。私は勉強ばかりというのは全然考えていなくて、むしろ、習い事のほうですね。娘はピアノやボーイスカウト、ほかにもスポーツの習い事をしていました。

 それで私立については、夫も私も迷いましたが、とりあえず子どもが選べるように塾に通うようになりました。それでも大手進学塾ではなくて小さな塾です。結局、子どもは私立を選んだんですが、それは仲のいい子と「同じ中学に行きたいから」っていうのが一番の理由だったみたいです。

 でも、私のカンとしては「もしかしらた私立は合わないかもな」っていう予感みたいなものはあったんです。

 朝の支度がだんだんと

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