孵化直前に緊迫も




 今回の企画では、僕が卵を温め育てる「孵卵」の第一弾を担当しました。
 
 6月に卵が届き、企画者の田場さんから孵卵器「リトルママ」を借りて、自室で卵を3つ孵卵させました。21日間の孵卵期間でもっとも印象に残っているのが孵化の瞬間です。予定孵卵日を丸1日がすぎても、3つとも変化が見られず、あきらめかけていました。しかし、深夜1時にひとつの卵が、ヒナが卵を割っていく「端打ち」が始まり、1センチにも満たない穴が開き、ピヨピヨという声が聞こえました。
 
 朝6時になっても、穴は広がらず、ヒナの声も弱まっているので、田場さんと相談しました。人が卵を割る場合、とても慎重な判断が必要で、卵黄がヒナの体に吸収される前に割っても死に、遅いとヒナは力尽きてしまいます。そのときはヒナの声が弱くなっていたので、僕が割ってあげることにしました。

この記事は登録読者だけが閲覧可能な内容を含みます。続きを読むにはPublishers IDによる読者登録が必要です。