不登校新聞

617号 2024/1/1

「ただスマホを見ているわけじゃない」ネット検索から見えてくる不登校経験者たちの迷いと葛藤

2023年12月21日 10:19 by kito-shin
2023年12月21日 10:19 by kito-shin

 「一発逆転」、「Fラン大学 その後」、「南国 住むには」……。不登校当時、学生たちは心のモヤモヤを検索欄に投げていました。皆さんはどんな言葉で「検索」をしていましたか? そんな問いから始まった不登校経験者のグループ・「不登校ラボ」の交流会。心のモヤモヤをすこしでもクリアにしたいと、当時の検索ワードをふり返る企画です。発案者のかんたさんに、交流会の模様を書いていただきました。(イラスト・今じんこ)

* * *

学校へ行けなかった高校生のころ、不安や焦りからくるモヤモヤとした感情を毎日感じていました。友だちもおらず、かといってSNSに書きこむのも何かちがうと感じた僕は、苦肉の策として日々のモヤモヤをグーグルの検索欄に投げこむことにしました。ノートに書きなぐるかのごとく、思いつくままに出てきた言葉で検索をかけていたのです。

 ですから高校時代の僕の検索履歴は見られたものではありません。青くて痛々しい放言ばかりです。検索結果だって、よく分からないまとめサイトに飛ばされたりなど、かんばしいとは言えません。あの検索欄には当時の怨念が取り憑いていることでしょう。

 そんなことを思い出したとき、不登校ラボの交流会の企画を思いつきました。題して『世界の検索窓から』。集まったメンバー各々がどんな検索をかけていたのかを共有し、「検索欄」から不登校時代をのぞいてみましょう、という企画です。

検索ツールは?

 参加者は、僕を含めた不登校経験者数名に加え、現役で不登校の子どもを持つ保護者もいらっしゃいました。最初の議題は「どういったメディアで検索をしていましたか?」。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「40代で人生2度目のひきこもり」ひきこもり経験者が語るふたたび動き出すまでの出来事と気持ち

624号 2024/4/15

「30歳を目前に焦っていた」就活失敗を機に大学生でひきこもった私が再び動き出すまでに取り組んだこと

623号 2024/4/1

14年の心理士経験を経てわかった「学校へ復帰するよりも大切なこと」

621号 2024/3/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…

622号 2024/3/15

「中学校は私にとって戦場でした」と語るのは、作家・森絵都さん。10代に向けた小…