不登校新聞

284号(2010.2.15)

隣る人「゛忍耐゛が薄れゆく現代、子育てにもたらす゛錯覚゛」

2013年12月06日 14:34 by kito-shin


◎連載「隣る人」 第3回


 近年、多くの子どもたちが虐待により施設に入所してきます。子どもの数そのものは減っているのに被虐待児が増えている理由はいくつかありますが、多くのケースを見ていて感じることは(親などが)追い詰められた状況のときに心の支えになる人がいなかったということです。前号で述べた『大人には逃げ場がある』というのは社会的なことであって、親子関係には極端に言ってしまえば永遠に逃げ場がないと思います。

 そしてもう一つは、日本という国が科学技術の進歩や物質的な豊かさを手にいれたことなどによって忍耐しなければならないことが非常に少なくなったり、ほしい物を手にいれることが容易な時代になったからではないかと思います。

 日常生活のなかでどんなに忍耐することが少なくなっても、子育てや人間関係には"いつの時代も変わらない忍耐”が時には必要なはずですし、それらを経て手にいれることができる人との関係も当然容易に手にいれることができるはずはないのです。
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