子の年が始まる。子は、十二支の一番目に位する。わが国では、人間に身近な動物として鼠を当てる。地方によっては、大国主命の使いとして、大事にされるところもある。
小澤俊夫さんが編集しておられる『子どもと昔話』の中にも、古今東西を問わず民話や昔話の中には、人間生活に身近な動物がよく登場している。昔は人間と動物がいかに身近に共存していたかがよくわかる。人間が動物との約束を破ったために、しっぺ返しを受けたり、動物たちとの関わりを通して、他者にやさしくすることや、約束を守ることの大切さなどを、民話や昔話は教えてくれる。
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