人と会いたくないとき、誰とも話したくないとき、そんなときは誰にでもあるもの。しかし、どんなときでもおなかは空く。コミュニケーションが苦手な「コミュ障」でも、落ち着いて食べられる食事、それを「コミュ障グルメ」と名づけ、考えてみました。

"平日の回転ずし”狙い


 あらゆることからひきこもりたいとき、たった1人で内向きになりたいとき、私は外食をする。自分の家や周囲との関係性からも離れて、1人で外食をすると、すごく気持ちが満たされる。社会的な食事でないかぎり、食べるということは1人ですることだし、すべての人が毎日することなので、家でただ1人でひきこもるよりも悪いことをしている気にならない。
 

外食は"戦い”だ

 
 だけど注意すべきことがある。「コミュ障」にとって外食は「すごく気を使う社会的行為」でもある。自分の「持ち服」の中でもっともふつうっぽい目立たない服を選び、家から出て、店の前にたどり着き、ドアを開ける。ここで終わりではない。ここからが戦いなのだ。
 
 節約のために飲み物を注文をしないと決めていたのに「お水」がなかなか出てこなかった場合、「あ、お水ください」を言うのにどれほどの心のエネルギーを使うだろうか。無理だ。金がないと思われたら恥ずかしい。たしかにお金はそんなにないが、食べるくらいはある。
 
 そしていざ注文を取るとき、テーブルに呼びボタンがなかったらどうするか。店員の動きをチラ見し、にぎやかな店内で「すみません」と言わなければならない。しかも今日初めて発するカスカスの声で。もし1回で気づかれなかったら、気づかれるまで他のお客さんには聞こえているのに、という気まずさに耐え続けて店員を呼ばなければいけない。どうだろう、考えただけでもう疲れてきた。
 
 だから私は「平日の微妙な時間に100円回転寿司に1人で行く」ことがやめられない。平日の15時ごろの回転寿司屋は空いている。


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