日本でも韓国の牛肉輸入をめぐる抗議のニュースが毎日のように報道されている。6月29日夜、韓国の子ども中心の教育をテーマにした雑誌「ミンドゥルレ」の出版者の金敬玉さんに誘われて抗議集会に行って来た。ミンドゥルレは韓国内のフリースクールのネットワーク活動も中心的に担っている。
集会前夜は、初めて大規模な警察の介入があり、400人という負傷者が出る事態となった。80年代の民主化運動以来、抗議活動の場となってきた京福宮広場が封鎖されており、近くに場所を変えて座り込みが行なわれた。
私が現地に着くと、すでに多くの人々が通りいっぱいに座り込んでいた。座り込み参加者には、紙コップとロウソクが手渡される。来ている層は、学生グループや組合関係者もいたが、多くは個人参加のようだ。知人たちで来た人、一人で来ている人、子どもを肩車して参加する家族など。街中は機動隊が集結し緊迫した空気に包まれたが、座り込みの現場にはゆったりした空気が流れていた。
今回の抗議集会は数10万が参加し大規模化したが、そもそもは5月中旬に「国民の食の安全を工業製品の輸出のために安易に見捨てた」ということに対し、高校生の女の子たちが座り込みをしたことから始まっている。その後、中高生を中心に10代の座り込みが増え、10代の子たちたちに促されるようにあらゆる世代の市民に広がっていったのだ。
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