連載「ひきこもり時給2000円」vol.31
今回は「ひきこもるわが子に、親がしてはいけない2つの対応」について考えてみます。
①「さりげなく情報を置く」
ありますよねー。テーブルのうえに支援機関のパンフレットやひきこもり関係の本を「さりげなく」置いておくの。きっと、よい方法だと思ってらっしゃるんですよね。でもね、そのやり方はやめてください。よいどころか、むしろ怖いので、僕はおすすめしません。相手を警戒させることが多いし、親御さんが期待するような動きはまず出てこない。そうなれば、親御さんとしては落胆しますよね? 自分たちが期待したとおりに子どもが動いてくれないわけだから、がっかりして当然です。そしてそれによって、親子の関係は少しばかり風通しが悪くなるでしょう。たぶん、今よりもおたがい口をきかなくなる。そういう状況は、長い目で見れば、けっして好ましいものではないはずです。
パンフレットや本を渡すこと自体が悪いわけではありません。
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