不登校新聞

448号 2016/12/15

「答え」は「どこか」でなく「ここ」にある ひきこもり時給2000円最終回

2016年12月13日 13:47 by kito-shin


連載「ひきこもり時給2000円」vol.42


 ひきこもりの講演会に「答え」を求めて参加される方もいるかと思います。かく言う僕もその一人で、「ひきこもりの高年齢化」をテーマにした講演会に出かけたことがあります。講師は精神科医の斎藤環さん。このテーマに早くから警鐘を鳴らしていた専門家の口からどんな答えが飛び出すのかと期待していましたが、がっかりしました。期待した答えは何も得られなかったからです。いや、正確に言うなら、斎藤環さんといえども明確な答えを持っているわけではない、ということに気づいたのです。ま、そりゃそうだ。「高年齢化」ってひきこもりにおける最先端の課題なんだから、そうかんたんに「答え」が見つかるわけがない。
 
 答えとまではいかなくても、何がしかのヒントはどこにあるんだろう。それは講演会の舞台ではなく、たぶん客席のほうにある。最近、そう思うようになりました。
 
 先日、新潟県三条市で行なわれた「ひきこもりフォーラム」に講師の一人として登壇しました。150人超の来場者で活気あふれるなか、僕がいちばん可能性を感じたのは、「みんなで話そうひきこもり会議」と題した第2部です。参加者からの質問をもとに、講師3人と会場全体でそれぞれの思いや取り組みを話していくという企画です。
 
 あるお父さんからの質問に、講師陣は明確な答えを出せなかったりします。すると、地元で活動する家族会の方から「こういうやり方があるんじゃないか」という声が上がる。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

今だから話せるコト~一番つらい時期になぜ死にたくなったのか ひきこもり時給2000円

447号 2016/12/1

母に直接聞いてみた~僕がひきこもっているときに何を考えてた?

446号 2016/11/15

ひきこもり当事者を支える極意とは?

445号 2016/11/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

504号 2019/4/15

千葉県習志野市で行なわれたシンポジウム「私にとっての不登校」では、不登校経...

503号 2019/4/1

幼稚園から小学校の低学年まで不登校。現在はリクルート社で不登校の子らへの学...

502号 2019/3/15

小学4年生の夏休み明けから不登校になり、学校復帰を焦るなかでひきこもりも始...