不登校新聞

312号(2011.4.15)

柳田理科雄さんを取材して

2013年06月25日 14:51 by kito-shin

取材は「人の謎」に迫るもの


 柳田さんは科学とは「謎への迫り方」だと言った。

 「人間関係」というものは、私にとってもっとも身近で、もっとも大きな「謎」だった。小学校から、中学校まで不登校ですごした私は、人間とうまく打ちとけられなかった。上手なウソをつけなかったからだ。まわりの人間は先生や友だちにウソをつきながら、うまくやっていた。学校で、他人の喜ぶセリフを言う方法を自然と身につけることができたからだ。自分自身の保身のために、他人にウケるセリフを言えるようになったからだ。学校で先生に「ウソをついてはいけません」と言われて、「はーい」と元気いっぱいの返事をしながら。

 そんな人間関係を私は不誠実な関係に感じた。たしかに本音だけの関係も息苦しいし、すべての人間と本音で付き合うことなど不可能だ。だが、つねに「空気」を読み続け、「キャラ」を演じ続けるのも苦しいことなのではないだろうか。

 このような疑問を他人に打ち明け、議論を吹っ掛ける私は周囲の「KYランキング」の首位を独走することになった。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

高山みなみさん取材後記

310号(2011.3.15)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

533号 2020/7/1

新型コロナウイルスの影響により休校していた学校も再開されつつある。今後、ど...

532号 2020/6/15

東京大学の大学院在籍中から6年半ひきこもった石井英資さんへのインタビューで...

531号 2020/6/1

「子どもに休みグセがついてしまい、学校生活に戻れるか心配」、そんな声に対し...