画家・東山魁夷の出世作の一つ『道』。夏の早朝の野の道をひとすじに描いた作品であるが、この道にはモデルがあった。青森県八戸市の種差海岸であると言われる。

 東山は若いころ長く不遇の時代をすごした。東山はのちに「不遇の時代が長いほど、自分のなかに蓄積されるものは大きい」と語っている。かつての同級生たちが、画壇で活躍しているころ、売れない画家であった東山は、全国各地へスケッチ旅行に出かけた。

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