不登校新聞

571号 2022/2/1

実際に通った生徒3名が語る「通信制高校」の体験談

2022年01月27日 17:34 by kito-shin

 それぞれの進路が決まってくる2月。近年、通信制高校は多くの子どもたちの進学先として存在感を高めている。今回はそんな通信制高校に在学中のすみれさん(16歳)、SORAさん(10代)と卒業生のさゆりさん(21歳)にインタビューを行なった。通信制高校を進学先として選んだ理由から実際に通って感じる通信制高校のメリット・デメリットまで。不登校経験者から見える通信制高校の姿をお聞きした。

* * *

――みなさんは、今どんな通信制高校に通っているのですか? ふだんの学校生活を教えてください。

すみれ 私はA高校の1年生です。通学型も含めてA高校にはいくつかコースがあるのですが、私は通学日数がすくなく自分のペースで学習を進めていけるネットコースに所属しています。年に数回ある対面授業以外は基本的に学校に登校することはありません。単位取得のためのレポートやクラス内のホームルームなども、すべて自宅のパソコンを通してネット上で行なっています。学校のことはほとんどネット上ですむので、ふだんは家やバイトの合間などに勉強をしながらすごしています。

SORA 私が通っているB高校もよく似ていてオンライン学習を基盤にしています。私もオンラインコースの2年生なので、スクーリングなどの特別な日以外は自宅で黙々と学校のレポートに取り組んでいます。担任やクラスメイトとはチャットアプリを使いながら、コミュニケーションを取っています。B高校では部活動などもアプリ上で行なっているので、結構ひんぱんに連絡が来るんです。それ以外にも先生と月1回電話で話したり、2カ月に1度、ZOOM面談が必須になっているので通学機会はすくないですが、学校とは定期的にコミュニケーションを取っています。

通学を基本に

さゆり 私はおふたりとちがい、通信制高校ではあるものの「通学ベース」のC高校に3年前まで通っていました。選ぶコースによって通学日数に差はありましたが、登校日は基本的に朝から夕方までみっちり授業があったので、通信制といっても全日制高校とほぼ変わりありませんでした。私は自分の体調や精神面に合わせて週3日~週5日のペースで通学していました。学校の授業では必須科目以外にもメイクの授業だったり、ダンスの授業だったり自分の興味のある授業を取ることもできました。

――進学先として、それぞれの通信制高校を選んだ理由を教えてください。

すみれ 私がA高校を選んだのは、「自由」を極めたかったからです。私が不登校になった中学は先生からの厳しい指導がある、軍隊みたいな学校だったんです。制服チェックをされたり、教室では黙って席に着くように細かく注意されたり。先生の怒鳴り声が響く、息がつまるような環境には嫌気がさしていたので、同じような学校へは絶対に行きたくないと思っていました。

 その点、A高校ならそもそも学校へ通う頻度がすくないし、厳しい校則もなかったのでいいなと思って。実際、入学してからも生徒が髪を明るく染めていたり、ロリータっぽい服装で通学していたりして、その自由さに安心することができました。「ここなら自由に通えそう」と思えたのでA高校に決めました。

 

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