不登校新聞

586号 2022/9/15

生きるとは夢中を探すこと 歌人・俵万智が子どもたちへ届けたい思い

2022年09月12日 11:08 by kito-shin
2022年09月12日 11:08 by kito-shin

 「最後とは知らぬ最後が過ぎてゆくその連続と思う子育て」(『未来のサイズ』2020年)。歌人・俵万智さんの歌だ。昨今は母親として日常生活に根差した歌をつくり続けている。そんな俵さんにあこがれるのは、7年間のひきこもり経験を持つ瀧本裕喜さん。気持ちをうまく言葉にできない、と悩んでいた瀧本さんは、どうすれば言葉にできるのかを「言葉のプロ」俵さんに聞いてみることにした。言葉とは、短歌とは、そして子育てとは。俵万智さんのインタビューを掲載する(※写真は俵万智さん)。

* * *

――心のなかのモヤモヤした気持ちを言葉にできなくて苦しいです。俵さんのように心のなかのものをうまく言葉にできれば、生きやすくなると思うのですが。

 たしかに言葉って、心のなかのモヤモヤした気持ちを見える化する道具ですよね。どうすればモヤモヤを言語化できるのか。私は2つのことが重要な気がします。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「他人が怖い、でもつながりたい」不登校・自殺未遂から映画監督になることを決めた女性の思い【全文公開】

615号 2023/12/1

「座っていられない、ドライヤーが苦手」発達障害の子どもの特性に合ったカットをする美容院を全国に広げる活動をする美容師の思い

615号 2023/12/1

「世の中にはいろんな道がある」2度の中退経験がある児童文学作家・こまつあやこさんが10代の子どもに伝えたいこと

613号 2023/11/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

616号 2023/12/15

「1日15分から働けるカフェ」、愛知県春日井市のカフェ「ワンぽてぃと」では、社…

615号 2023/12/1

今回は障害や気質によって髪を切るのが苦手な子どもに寄り添う「スマイルカット」の…

614号 2023/11/15

「学校や会社とつながることに必死だった」。今回は、不登校の子どもと親の会「Sw…