今回で最後になります。言いたいことだけ言わせていただいたような感じでしたが、光の子どもの家のようすを少しでも感じとっていただけたなら幸いです。
こちらに書かせていただくことになったとき、正直、何を書けばいいのだろうかと悩みました。子どもとの関わりをダラダラ書いてもおもしろくないだろうし、一般的な養育論を書いたらもっとおもしろくないだろうしと。ただ書かせていただくにつれ、内容はどうあれ日本の全児童数の0・2%以下である親と離れて児童養護施設で暮らさなければならない子どもたちのことを、少しでも知っていただければそれでいいかなという感じになりました。
99・8%以上と言えば、ほとんどすべてを意味すると思いますが、施設にいる子どもたちはその忘れ去られそうな残りの0・2%以下なのです。事務的な手続きなどにおいて行政の方々からさえもその存在がないものかのような対応を受けるときがあります。私自身、施設で暮らす子どもたちのことなど漠然としか知らないまま大人になりました。『かわいそうな子ども』と他人事のように思っていたのも事実です、ここに来るまでは。
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