不登校新聞

612号 2023/10/15

「ふつう」から外れることが怖すぎて 私が不登校に「なれなかった」理由

2023年10月11日 15:14 by kito-shin
2023年10月11日 15:14 by kito-shin

 高校3年生のとき「行事のすべてが地獄になった」と言うペンネームN.Sさん。しかし、不登校という選択肢はなかったという。「不登校になれなかった」と語るN.Sさんに、当時の思い、そして今考えていることを書いていただいた(※写真はペンネーム・N.S さん)。

* * *

 「学校に通うことが『ふつう』」。いつごろからこのような価値観を信じるようになったのか。「学校に通うこと」を「ふつう」とするならば、私が「ふつう」であったのは小学校入学から高校2年生まで。「ふつう」から逸脱しかかっていたのが高校3年生のころだろう。

 高2までは私も自分が「世間並み」、「ふつう」であることを疑っていなかった。それが揺らいだのは高校3年生、受験を控えた年だ。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「親子関係は?元気になったきっかけは?」3人の経験者が語る私の不登校とその後

625号 2024/5/1

「40代で人生2度目のひきこもり」ひきこもり経験者が語るふたたび動き出すまでの出来事と気持ち

624号 2024/4/15

「30歳を目前に焦っていた」就活失敗を機に大学生でひきこもった私が再び動き出すまでに取り組んだこと

623号 2024/4/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…