あるこんにゃくゼリーが一時、製造中止になったそうだ。こんにゃくと言えばそれまで「食事」だった。味噌田楽かドラえもんの道具ぐらいで、若者の心をくすぐるような食べ物ではなかった。ところが、こんにゃくゼリーにより「おやつ」としてのこんにゃくという新境地が開拓されたのだ。
「餅でも同様の事故は起きているのだから、消費者の自己責任ではないか」という声も聞かれるが否、餅は「食事」である。私は「おやつ」というニュアンスにこだわりたい。「おやつ」は本来子どものもので、安全に食べられない「おやつ」などもってのほか。かたちを小さくするとか、切り込みを入れるとか、何かしらの対策を講じていただきたい。私は大人だが、「おやつ」としてのこんにゃくゼリーが大好きなのだ。 (東京編集局・小熊広宣)
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