不登校新聞

392号 (2014.8.15)

【当事者手記】「死にたい」の言葉の裏側に

2014年08月08日 17:08 by nakajima_


 親に「死にたい」とくり返し言っていた時期がある。そのころは自分の置かれた状況にどうにもガマンならなくて、とにかく何かを憎みたかった。友だちは1人もいなかったし、私の家族は軒並み、私の言動に愛想を尽かして距離を置いていた。

 それでも私を唯一かばってくれたのが母親だった。母親は私にとって世界で一番近しい存在だった。だからこそ、憎しみの矛先が母親に向かった。

 「どうしてこんな私にしたんだ」と言いたくて、いろいろと趣向を凝らして母親のことを苦しめていた。そのうちの一つが、「死にたい」と泣きつくことだった。母親を傷つけることで、私をこんなふうにした「みんな」に復讐したかった。

 落ち込みは夜中になるとやってくる。母親が寝る部屋に押しかけて「死にたい、もう楽になりたい」と何時間も泣きわめいた。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

不登校して毎日バトルだった母が変わったきっかけは

472号 2017/12/15

中3で再登校へ、最初の一歩が緊張したけれど

472号 2017/12/15

ひきこもりの大先輩、夏目漱石が私に刺さる理由

472号 2017/12/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

472号 2017/12/15

みんなが学校に行っている時間帯は「楽しいこと」をしてはいけないって思ってい...

471号 2017/12/1

『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(著...

470号 2017/11/15

性的少数者であることで学校に居づらくなり、不登校になる子どももいる。少数者...