今、本欄では教育の「しくみ」をどう変えたらいいか、について研究したり、取り組んできたりしたことを書いている。書きながらふと思い出すのは、昔、ある親の会の講演会に呼ばれたとき「今まで奥地さんを呼ばなかったのは、しくみの話をなさるから。そこは興味が持てないので避けてたの。目の前の子どもとどうかかわったらいいのかを知りたいのに、教育のしくみがどうのって関係ないじゃんって。でも、今日の話を聞いて、どんなしくみになっているかはすごく大事で、子どもも影響を受けるし、親もそれが当り前って思ってしまうことがピンと来ました。ふだん見えないから、関係がわからなかったんです」と言われたことを思いだした。しくみをどうしたら、なんていうのは固い話で面倒でもある。誰かがいい制度をつくってくれたら、それでいい。でも、その制度の問題に気づかないと変わらない。不登校の苦しさの中に、今の教育制度が絡んでいる。制度は人間がつくったものだ。だから難しいと言えども変えていける。そんなふうに考えてのスタートだった。そして、前号から最初の骨子案を紹介している。

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