ひきこもりの調査結果について記者会見する「ひきこもりUX会議」
不登校、学校外の居場所、いじめ、ひきこもりなどをめぐり、2020年はどんな1年だったのか。子ども・若者に関連する出来事をふまえ、2020年をふり返る。
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新型コロナウイルスにふりまわされた1年だった。2月末、突然発表された全国一斉の臨時休校により、学校現場は大きく混乱した。学校外の居場所も例に漏れず、「フリースペースえん」(神奈川県)のように「子どもの居場所を確保する」という観点から時短などの対応で開室し続けた居場所もあれば、全国に先駆けて緊急事態宣言が出された北海道では「札幌自由が丘学園」(札幌市)が2月末から臨時休校とするなどの対応に追われた。一方、「フリースクールトレーラー」(福島県)、「フリースクールネモ市川」(千葉県)など、コロナ禍にあえて新たな居場所を開設する動きが市民側であったことも特筆すべき点だ。
不登校・いじめ
10月に文科省が発表した「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、不登校は18万1272人、いじめは61万2496件、校内暴力7万8787件と、いずれも過去最多を更新した。
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