不登校新聞

321号(2011.9.1)

ジャズピアニスト/パナソニック社会文化グループ・小川理子さんに聞く(下)

2013年08月05日 14:14 by kito-shin



心で感じたことが本物の幸せ


 前号ではジャズピアニストであり、パナソニック株式会社社会文化グループの小川理子さんに仕事や音楽についてをうかがった。今号は子ども若者編集部が各々持っている疑問をぶつけた。

――私が不登校を通して感じたのは、父が私に求める愛のかたちと私が父に求める愛のかたちがちがったということです。「愛ってなんだろう」と考えさせられました。小川さん、「愛」ってなんだと思いますか?
 まず自分を好きになることはとても大切だと思います。自分のどこが好きなのか、それを大切にしてほしいと思っています。愛に通じるとても大事なことは「大切にする」ということです。自分を大切にできなかったら、きっとほかのものも大切にできないでしょう。

 愛には、いろんなかたちがあります。親、兄弟、主人、同僚……、それぞれに対する愛のかたちがちがう。どうして愛が生まれるのか、それはある関係性のなかで、「自分が相手のためになにかしたい」という気持ちになるからじゃないでしょうか。先ほど、お父さんが求める愛とあなたが求める愛のかたちはちがうという話がありました。たぶん、その「求める気持ち」のなかに「こうしたい」という気持ちが隠れているように思います。それは人や動物だけでなく音楽だって同じです。私が実感を通して言えるのは「愛とは相手になにかをしてあげたいと思った気持ち」、それではないかと思うんです。
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