不登校新聞

321号(2011.9.1)

不登校きほんのき「リストカットの背景2」

2013年12月16日 13:17 by kito-shin


◎連載「不登校きほんのき」第16回

 リストカットをする人には、境界性人格障害や統合失調症などの精神的な疾患がある場合があるという本も巷に出ています。そういう本を鵜呑みにして、すぐに精神科の医療機関に連れて行くと、そのまま抗うつ剤や向精神薬が投与され、子ども本人がたいへん傷つく結果になりますので、まずは親が子どもの声を受けとめ、家庭や学校、社会のあり方を見直すため、親子でいっしょに話し合ってみましょう。

 なかには失恋などが発端になって、衝動的になって他人の注目を浴びたいとか、何かの失敗や挫折を契機に、自分の評価を気にしたり、自尊心が傷ついたという表面的な理由を述べるケースもありますが、ほんとうに死にたいと思ってリストカットする人はごく稀です。どんな場合でも自分自身のおかれている立場が危機的な状態にあって、クライシスコールをしていたり、そのための現実逃避の傾向があることが多いようです。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

第18回 寝屋川教師刺殺事件【下】

232号(2007.12.15)

最終回 家庭内暴力とは何か【下】

232号(2007.12.15)

第232回 不登校と医療

232号(2007.12.15)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

488号 2018/8/15

長瀬晶子さん(仮名)の次男は、小2の9月から不登校。「あまりに早すぎる」と...

487号 2018/8/1

2018年7月11日、文科省は、学校復帰のみにこだわった従来の不登校対応を...

486号 2018/7/15

僕は本当に苦しかったとき、何も言葉にすることができなかった。でも今なら音楽...