この本に出てくるのはみな、「逃げた」人たちです。自身にふりかかる生きづらさから、音楽に、ラジオに、マンガに、俳句に「逃げた」ことで今がある。
そうしたさまざまな「逃げ方」を集約したのが今回ご紹介する本です。
『星野源のオールナイトニッポン』を手がける放送作家の寺坂直毅さんは、中学2年生のときに不登校に。
昼夜逆転の生活のなか、転機になったのは母が買ってくれたラジカセ。番組内で自分の投稿が初めて読まれた際、「自分が存在しているんだ」と感じて自信が湧いたと、当時をふり返っています。
「無視される、上履きに画びょうを入れられるなど、ニュースになるようないじめはだいたい受けました」と語るのは、シンガーソングライターの伊東歌詞太郎さん。
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