不登校新聞

440号 2016/8/15

『はたらかないでたらふく食べたい』著者に聞く

2016年08月14日 10:01 by shiko
2016年08月14日 10:01 by shiko

 

若手政治学者として注目を集める栗原康さんが著書『はたらかないで、たらふく食べたい』を発刊した。栗原康さんに、ひきこもり情報サイト「ひき☆スタ」と本紙の合同インタビューを行なった。なぜ栗原さんは「はたらかないで、たらふく食べたい」のだろうか。(「ひき☆スタ」サイトで動画も公開中)

 

――栗原さんはご著書で「はたらかないで、たらふく食べたい。これがあたらしい格言だ」と書かれています。どうしたらそんなふうに思えるんでしょう?

もともとそんなに強く思っていたわけではないんです。僕は大学院にかなり長期間通っていたんですけど、そのころは学生という籍があるから、人からやいやい言われることはあんまりなかった。でも、そのあと5年くらい、いっさい仕事がない。いっさいない。週に1コマだけ非常勤講師をして、年収10万円、そういう時期があったんです。

そういうときは親や近所の人、親戚たちから、「やっちゃんは大器晩成型ですかね」なんて、「働け」という意図をこめて言われたりして、やっぱり、「うーん」と思っていたりもしました。もちろん、そうは言っても大学院に行っていたのは、文章を読んだり、書いたりするのがむちゃくちゃ好きだったからです。だから頑として「働かない」ということをやりたいなと、なんかちょっと思ったりして……。だから、もともと働かない意思が強かったわけではないんですよね。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「つらいなら1日ずつ生きればいい」実業家が伝える刹那的生き方のススメ【全文公開】

625号 2024/5/1

「他人を気にする時間はもったいない」SNS総フォロワー数160万人超えのひかりんちょさんが今つらい若者に伝えたいこと

624号 2024/4/15

「保健室は子どもに休み方を教える場所」元養護教諭が語る学校の保健室の使い方

624号 2024/4/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…