不登校新聞

292号(2010.6.15)

評論家 山田五郎さんに聞く

2013年12月20日 15:55 by 匿名
2013年12月20日 15:55 by 匿名


 今回、子ども若者編集部が取材したのは編集者・評論家の山田五郎さん。子ども若者編集部の8名が取材をし、山田さんの少年時代について、働くことについてなどをうかがった。

友だちはひとりでも十分



――山田さんはどんな少年時代をすごしてましたか?
10歳以降は、暗かったですよ(笑)。70年代は暗いことがブームでしたしね。

今は前向きで明るいことがブームですが、思春期の本質は今も昔もあんまり変わらないんじゃないでしょうか。自分のなかのドロドロとしたものが次々に湧いてきて、めんどくさい年ごろですよね。恋愛やら受験やら、めんどくさい問題だらけだし、何より自分自身が一番めんどくさい。思春期って、誰もが多かれ少なかれそんな感じでしょ? 

俺の場合はさらに、東京から大阪に引っ越したことも大きかったと思います。

いろいろあって、中2から中3にかけての2年間ぐらいは、ほぼ誰とも話さず学校が終わると速攻で帰って本ばかり読んでました。それでも高校に入ると、5人くらいは友だちができましたけどね。今の感覚だと少ないと思うでしょうが、5人もいれば十分でしょ。うちの娘なんかは「友だちは多いほうがえらい」みたいな価値観だけど、俺は1人でもいいから本当に信用できる友だちがいたほうがいいですね。

仕事というのは「好き」を見つけること

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