不登校新聞

327号(2011.12.1)

声「家庭内暴力が…」

2013年09月17日 15:23 by kito-shin
2013年09月17日 15:23 by kito-shin


 高校一年生男子の話を聞きました。彼は中学二年生よりいじめを受けたりして学校を休みがちでした。そのころから親は学校やいろいろな相談機関に相談して、彼の問題点を解決し学校に行かそうとしていました。親が彼を学校に行かようとすると、彼は暴れてガラスなどのものを壊しました。それでも中学卒業の際には、親の勧めで私立高校を受験し合格しました。
 
 高校生になったら学校に行けるかと親は期待していましたが、彼は入学式に参加しただけで、それ以後は朝になっても起きてこず、学校にまったく行かなくなりました。学校に行かそうとして親が彼を起こすと、彼は親に暴力をふるいました。そして「学校に行きたい、どうにかして学校に行かせてくれ!」と泣き叫んだそうです。

 親は学校に行けない彼がかわいそうだと思い、いろいろな相談機関と相談し、夏休みまでは学校を休ませることにしました。しかし彼は荒れつづけ、あまり変化はありませんでした。親は彼が病気ではないかと考え、病院に連れて行こうとしましたが、彼は病院にも行こうとしませんでした。しかたがなく親が病院に行き、薬をもらってきました。その薬は、最初のうちは彼も飲んでいましたが、すぐに「効かない」と言って飲まなくなりました。そして、家庭内の暴力は続いていました。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「発達障害の子どもの進路を考えるために」親子で知っておきたい3つのこと

625号 2024/5/1

「不登校の子どもが1歩を踏み出すときは?」『不登校新聞』代表が語る心が回復する4つの過程

622号 2024/3/15

「不登校からの高校選びに迷っている親へ」現役校長が語る高校選びの際に役に立つ4つの極意【全文公開】

620号 2024/2/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…