2015年8月18日、衆院第一議員会館では、1週間前の議連総会で出された馳試案と議員からの意見について、関係者からのヒアリングもふまえつつ、「とりまとめに入りたい」という馳さんのあいさつで始まった。
行政関係者からは「今やっている未然防止・早期発見などの学校、教委の役割を明記してほしい。法律ができることによって、安易に一条校を拒否する人が増えると困る」「そうは言っても、学校に戻ることを前提とする支援がかえってプレッシャーになる子もいたので、この法律をつくる意味がある。また12条(個別学習計画の認定)について、過度に厳格にならないように考えたい」などの意見があった。
フリースクール関係者からは「個別学習計画には大きな懸念がある。“多様な学習機会”から家庭は外すべき」という意見もあれば「今までは学校教育一本しかなかった、多様な学びを選べ、親の義務を果たせ、総合的に必要な体制を推進するのは賛成」「9月1日の自殺最多という問題も、学校が苦しい状況だがほかを選べないなかで起こっている。緊急性が高いため、今国会での成立を期待したい」「条文は子どもの権利条約、子どもの意見尊重などが入り理念法としてよいが、懸念も届いている。さまざまな家庭があり、学習計画を立てるのは難しく、福祉との連携の必要性を強く言いたい」といった意見も出された。
夜間中学関係者からは「早期成立、夜間中学設置の全県義務化、協議会の設置、自主夜間中学への支援をいれてほしい」などが出された。
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