不登校新聞

239号(2008.4.1)

第2回 大矢さよ子さんに聞く(上)

2014年10月23日 14:35 by 匿名
2014年10月23日 14:35 by 匿名

連載「シングルマザーから見えるもの」


 シングルマザーをめぐる問題は近年、どのように変化してきたのか。今回は、当事者団体としてこの問題にとり組んでいる「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の理事・大矢さよ子さんにお話をうかがった。

――設立の経緯は?
 しんぐるまざあず・ふぉーらむが発足したのは、1985年。ちょうど、児童扶養手当を切り下げるという動きが出始めたときだったんですね。社会福祉を切り捨てる動きに異を唱えるため、会員型の任意団体として、東京で活動を始めました。03年にNPO法人として認証を受けた当時、東京、大阪、福岡、福島の4カ所で800名ほどのシングルマザーがつながっていました。07年4月にはそれぞれNPOとして独立し、地域ごとのニーズと特色に合わせた活動を続けています。
 
――ふだんの活動は?
 「シングルマザーが住みやすい社会はみんなが住みやすい社会」をスローガンに、福祉や就労に関する情報を提供したり、交流の場をつくったり、独自の調査をもとに行政へのはたらきかけを行なっています。

 毎月、日曜日を中心に開かれる交流会では、今後の活動内容を決めたり、仕事や子どものことなど、一人ひとりの不安や悩みについて話し合います。また、新年会やクリスマス会などのイベントについても、小さい子どもを抱える方にも安心して参加してもらえるように、保育システムも充実させたうえで行なっています。そのほかに、昨年は夜9時~11時に深夜の電話相談窓口を試験的に設けました。これについては、こちらが予想した以上にニーズがありましたね。

 母子家庭、変わらぬ貧困

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