連載「ひきこもり時給2000円」vol.5


 今日は自分がお世話になった支援、とくに精神科医療について書いてみます。病院についてはみなさんの関心が高いようで、講演会などでもよく質問されます。ただし、僕が書けるのは僕が経験した支援にかぎられますので、その点だけはご留意ください。
 
 僕が精神科医療を活用して、とてもよかったことのひとつは、自分の状態がきちんと理解できたことです。「自分の状態がなんなのかわからない」というのが、それまでの僕の困りポイントでしたから、専門家の目からそこを客観的に示してもらえたのは何より助かりました。自分の現在地が把握できたことで、どっちに向かって歩いていけばいいかも、おのずからわかったというわけです。
 
 よかったことの2点目は、自分の状態について、否定的なまなざしを向けられなかったこと。これは密かに大きいです。どうしたらよいのかわからなくて困って医者に行ったのに、そこで「ただたんに甘えているだけでしょ」みたいなことを言われたら立ち直れません。専門家から「甘えや怠けではない」とハッキリ言ってもらえたのは安心したし、非常に励みにもなりました。


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