今回お話を聞いたのは、福岡県在住の林智恵さん。お子さんが不登校になったときの気持ちなどをうかがった。

――お子さんが不登校になったのは?
 
 娘が高校に入学したころから、学校に行ったり行かなかったりの五月雨登校が続き、高校2年の10月に、ぱったりと行けなくなりました。「学校に行かないなんて、ありえない」と思っていた私は娘を怒り、責めました。いやがる娘を引きずって無理やり学校に連れて行ったこともあります。娘も当然反発して、おたがいにののしり合う毎日でした。
 
 そのときの私の気持ちは、「恥ずかしい」でした。娘が不登校になったなんて認めたくないし、親戚にも友だちにも言えない。言ったら、「子育てに失敗したダメな母親」だと思われる。それがとにかく怖かったんです。
 
 そんな私の思いは、娘に全部ばれていました。娘は「お母さんが心配しているのは私じゃない、お母さん自身だ」と言いました。
 
 それでも、私は変わりませんでした。娘が学校を休んだら、「今日は休んでいいけど、明日は行くよね?」と約束させていました。私自身を安心させるために。とことん、私中心で物事を考えていたんです。
 

娘のつらい思い 知って変われた

 
 そんな私が根本的に考えを変えるきっかけとなったのは、娘が自殺をよそおったことでした。


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