不登校新聞

454号 2017/3/15

なぜひきこもりの解決は難しい?

2017年03月14日 15:44 by kito-shin


連載「あのとき、答えられなかった質問」vol.4

 「ひきこもりの解決はなぜ難しいのでしょうか?」と聞かれることがありますが、私は「なにが問題かをまわりも本人も認識するのが難しいから」だと答えます。
 
 まず、なぜひきこもるのかを考えてみます。私は就職活動中に社会に出るのが怖くなって家から出られなくなりました。この「社会に出るのが怖い」という気持ちを誰か伝えられれば、ひきこもるというかたちはとらなかったと思います。しかし誰もが当然のように就職するなか、「自分だけできない」のは猛烈に恥ずかしいし、自分のプライドも許しません。また「怖い」という感覚を話しても「誰もわかってくれないのでは」と思っていました。もちろん、「なぜ怖いのか」もわからなかったのです。
 
 親や教師などまわりにいる人はなんとか本人から話を引き出そうとしますが、もともと言葉にならない、あるいは、わかってもらえないと思っているからひきこもったのです。そうかんたんに自分の内面を話すわけがありません。
 
 言葉によるやり取りの難しさ、これが状況改善への道を妨げている理由の一つだと思います。
 
 たとえば「恋人がいない」というのが本当の悩みなのにもかかわらず、悩んでいること自体を恥ずかしく感じてしまうと、親や周囲の人には相談できません。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

“脱ひきこもり”のきっかけは? 経験者の回答

470号 2017/11/15

ひきこもったこと、後悔してる? 経験者の回答は

469号 2017/11/1

ひきこもりの必読書~ひきこもり経験者厳選の3冊

468号 2017/10/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

524号 2020/2/15

「なんもできませんが僕を貸し出します」というツイートが、瞬く間にネット上で...

523号 2020/2/1

本紙「子ども若者編集部」は2019年12月15日、イベント「不登校経験者が...

522号 2020/1/15

ふつうの学生生活を送りたいと言われて親は何をすればいいのでしょうか。函館圏...