不登校新聞

454号 2017/3/15

「不登校は矯正すべき」を疑問に思い、親の会設立

2017年03月15日 15:36 by kito-shin


 「不登校を考える親の会 熱海」を立ち上げたのは、息子(7歳)が、小学1年生の5月から学校に行かなくなったのがきっかけです。学校に行かなくても、お友だちと遊ぶのが大好きな息子は「誰かお友だちと遊びたい」と毎日言っていました。
 
 私は2007年から3年ほど、仕事として「東京シューレ葛飾中学校」の撮影をさせていただいたことがあり、奥地さんはじめスタッフの方々の、しっかりと子どもと向き合う姿に感銘を受けていました。ですので、お友だちを求める息子も「シューレに通えたら」と思ったのです。
 
 ですが、自宅が静岡県なので、7歳の子が通うには遠いため、近くのフリースクールへ見学に行きました。でもそこで見たのは、シューレのように子どもがひとりの人間として尊重される場ではなく、「不登校は問題児、だから矯正すべきもの」として、生活習慣から訓練しなおすような考えのもと、先生の号令に従って子どもが素早く動くところでした。
 

息子には非がないと

 
 私は息子が学校へ行かないのは、学校があまりに管理第一で、子どもの心を無視し、無理に狭い枠のなかに押し込めるのが原因であって、「息子には何の非もない」と思っていました。


 なので、そのような扱いを息子が受けるなんてありえないと思い、ほかを探しました。でも、「社会性を身につけさせ、学校に適応できるようにする」といった理念のところが多く、とても行かせる気にはなれません。
 
 友だちとあまり遊べない日々、息子は体力をもてあまし、じぃじとばぁばに絡みつきます。じぃじとばぁばは体力が続かない。私は仕事に行かなくてはならない。どうしたらいいものかと悩む日々。
 
 そこで奥地さんに相談したところ「親の会をやったらどうですか? 1回目は講演に行ってもいいですよ」と。「やります!」と即答。とにかく、息子がいまのあり方を否定されない、そして仲間のいる場をつくりたいと思いました。いくら親が腹をくくっていても孤立するのはさみしい。仲間がほしいなと私自身も思っていたところでした。
 
 県の統計に上がっているだけでも、静岡県東部と伊豆半島には不登校の小中学生は1500人くらいいます。実際もっと多いでしょう。こんなにたくさんいるのだから、ほかの親御さんたちともつながって、あれこれ話ができる仲間ができたら、と思い、毎月、親の会を開いています。

2017年3月19日(日)
不登校を考える親の会 熱海
会 場 宮上幼稚園ホール
住 所 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上184
時 間 13時30分~16時30分
参加費 1000円
連絡先 atami.edc@gmail.com
備 考 子どもがすごせるフリースペースも同時併設。
    4月23日(日)にも同会場・同時間で開催

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