入所者への暴力や監禁などが連日報道された「丹波ナチュラルスクール事件」を受け、登校拒否・不登校を考える全国ネットワークとフリースクール全国ネットワーク、関西圏のフリースクール関連団体が緊急アピールを採択した。両アピールは、いずれも施設で起きた暴力を批判するとともに、丹波ナチュラルスクールが「フリースクール」と報道されたことへの疑問を呈した。

 08年9月23日、大阪市のフリースクール・フォロで丹波ナチュラルスクール事件を考える緊急集会が開かれた。関西圏のフリースクールや不登校・ひきこもりに関わる団体・個人など40名が参加。事件についての思いを語った。

 まず、丹波ナチュラルスクールで暴力や人権侵害が常態化していたことについては、「暴力によって効果があるように見えたとしても、それは従順にさせているだけ」「事件は氷山の一角で、さまざまな施設で子どもの意志を無視した暴力が、矯正・訓練という名目のもとに行なわれている」「事件ほど極端ではないにせよ、豊かな自然のなかで不登校やひきこもりを治すという通念は、かなり広く共有されてしまっているのではないか」など、さまざまな声があがった。

 ひきこもる若者の支援などをしている情報センターISISの山田孝明さんは「自分たちは京都で38団体のネットワークを組んでいるが、丹波ナチュラルスクールを誰も知らなかった。京都府外から当事者を連れてきて、まったく横のつながりもない閉鎖的な状態で活動していた。閉鎖的に活動していたら、独善に陥る危険は私にもある」と話した。


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