連載「不登校の歴史」


 「フリースクールからの政策提言」に盛り込んだ新しい法律の案は、その後どういう歩みをたどるだろうか。
 
 09年2月には「フリースクール環境整備推進議員連盟」と文科省に、冊子にした政策提言を持参、説明して手渡した。
 
 文科省は、初等中等教育局と生涯学習局と全部で7~8名参加されていたと思うが、ていねいに新法と「9の提言」を聞いていただいた。ただし、「聞いてくれた」という以上のものはなかったと記憶しているが、立法に関わる立場の議連には驚いた。40名~50名が参加した第3回総会のなかで、私たちの説明が終わると「新法提案のほうだが、どんな内容を考えているのか、自分たちで骨子案をつくって持ってらっしゃい」と、議連幹事長の馳さんに即座に言われたのである。
 
 前号で紹介した5つの柱は考えていたものの、細かいことまで含め、どういうものであればいいのか。こちらは法律の専門家ではないし、こういう要望はどこかで検討されるんだろう、と何となく思っていたのだが吹き飛んだ。そうか、中身を自分たちで考えられるのは、とてもいいことではないか。それならやってみよう、と帰り道は、意欲的な明るい気持ちだったことをおぼえている。
 
 まもなく私たちは、フリースクール全国ネットワークのなかに「新法研究会」をつくり、月1回集まるようにした。フリネット事務局のある「東京シューレ」のビルでやるので、どうしても参加者がシューレ、りんごの木、フリネット事務局のメンバーが主だったが、時々地方からも参加者が加わった。


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