学校に行くか死ぬか、この二者択一をしてはならない。『不登校新聞』を通じて、私が最も伝えたいことだ。
 
 「学校に行くべき」という思い込みは、いまだ根強いが、たとえば「いじめ」があったらどうか。行けばいじめられるとわかっているつらさ、それを周囲が受けとめてくれない絶望。岩手で自ら命を絶った中学生の心の内を想像すると胸が詰まる。
 
 もちろん、「逃げろ」と言って済むほど、事は単純ではない。逃げた先の安心が見えなければ、最初の一歩は踏み出しづらいからだ。
 
 しかし、それでも、私は言いたい。学校と命を両天秤にかけてはいけない。学校とつり合いが保てるほど、命は軽くない。将来を保障してくれるのは学校ではない。生きているという命の土台だ。だから、「逃げていい」と発信する。8月は、私にとってそういう1カ月だ。(東京編集局・小熊広宣)