不登校新聞

415号 2015/8/1

岩手のいじめ、不登校経験者に聞く

2015年07月29日 17:08 by shiko
2015年07月29日 17:08 by shiko


 岩手県でいじめを受け、現在は大学4年生の不登校経験者にお話を聞いた。不登校の経緯や当時の支え、そして岩手中2いじめ自殺についてをうかがった。

――不登校のきっかけを教えてください。
 小学生のころは、すごく目立つ子でした。いつも学級委員でしたし、クラスカースト(教室内身分格差)という言葉を使うならずっと最上位でした。ところが中学校で先輩たちから目をつけられ、部活内でいじめが始まりました。最初は私が誰かを「いじめている」というウワサから始まり、物を隠され、無視をされ、と。担任は「大人になればたいしたことないと思える」と言ってましたが、私にとってはすごく深刻な問題でした。そうした日々が続き、中学校1年生の夏休み明けから不登校です。

ウワサが広まる地域性に

 
 後日談ですが、一度そういうウワサが広まると本当にたいへんです。同じ地区内で転校をしてもウワサは広まっていましたし、高校受験の日にもいじめがきっかけで知らない人たちから囲まれたこともありました。

――不登校の子が通うフリースクールなどには行かれましたか?
 私自身は、地元の岩手県で「フリースクール」や「親の会」について聞いたことがありません。それなりに街中なのですが、ほかの不登校の人に出会ったこともないし、テレビ以外では不登校経験を聞いたこともありません。適応指導教室も行ってみたら私だけでしたから。
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