連載「仮説なんですが…」vol.28
学校に「行かない」「行けない」人たちは、「そもそも学校という制度から排除されてきた」人たちのことをどう考えているのでしょうか。
また逆に、学校制度から排除されてきた人たちは、学校に行かない人たちのことをどう考えているのでしょうか。
ここでは、「学校制度から排除されてきた人たち」は、障害児のことを指しています。
古くは就学猶予や免除といった時代があり、「障害児の教育の権利の保障」と称して、特殊学校(現在の特別支援学校)がつくられ、障害の軽減や克服のために、健常児と分けられ、地域の学校から排除されたのです。
国際的な流れは「インクルーシブ教育」ですが、この国においては、障害児と健常児とをわけて教育する考えが根強くあります。
「障害児を普通学校へ」という運動がありますが、不登校の文脈で言うならば、無理してまで能力主義のはびこる学校になど行かなくてもよいのでは、と考える向きもあるかもしれません。
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