復讐が私の生きる道――。不登校経験者・カンバヤシ ユウさんは、自分をおとしめた人を憎むことで、少しずつ自己肯定感が増したという。きれいごとだけでは語れない、不登校その後の経験談を書いてもらった。
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私の生きる糧になっているものは「憎悪」だ。
私が不登校になるきっかけをつくった中学生のころの先輩や同級生、それにひきこもりになるきっかけをつくった元彼やその浮気相手。私は彼らを恨み、憎み続けてきた。
よく「許すことは美徳」のように言われるけど、とんでもない。私の場合は、許さないからこそ、今日まで生き延びることができたんだと思っている。
別室登校中に出会った戦友
中学のころ、部活内でいじめられ、別室登校になった私は、そこで出会った同級生と仲よくなった。
私と同じく学校内で浮いていたその子とアニメやライトノベルの話をしているときだけが、学校で生きていられる時間だった。
あるとき彼女が言った。「もう学校へ行かなくてよくない? 私たちを苦しめている奴らが平気で日々をすごしているのに、私たちだけがただ耐えているなんて意味わかんない。あいつらよりも楽しいことをしよう」。
私は不登校の「師匠」であり「戦友」でもあるその子といっしょに学校から逃げた。そして毎日、原宿や秋葉原で遊んだ。
その後、つきあっていた彼氏に裏切られ、18歳から私はひきこもりになった。でも20歳のあるとき、中学のころの「戦友」の言葉をふと思い出した。そして誓った。
「私を苦しめてきた奴らを絶対に許さない。全員に復讐する」。
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