不登校新聞

507号 2019/6/1

「モヤモヤする気持ちが軽くなった」不登校の親の会は私の気持ちが落ち着く場

2019年05月28日 12:06 by kito-shin
2019年05月28日 12:06 by kito-shin

 2019年4月21日、「登校拒否を考える会」35周年を記念するイベントが東京都北区で開催された。プログラムのなかから、不登校の子どもを持つ親が登壇した「親が語る登校拒否・不登校」のシンポジウム抄録を掲載する。わが子の不登校をどう受けとめたのか。その際、自分にとって親の会はどんな場所だったのか、3人の母親が語った。

* * *

 息子が不登校したのは、中学2年生のときでした。運動が得意なタイプではなかったので、主人が「中学3年間は運動系の部活に入ったほうがいい」と説得して、バレー部に入れてしまったんですが、これがそもそもの失敗だったように思います。

 部活の顧問は、試合で負けたりすると、子どもをひっぱたくという先生だったんです。夏休み中の部活から帰ってきたとき、息子のほほが赤くはれていました。

 何を聞いても「なんでもない」としか言わず、しばらくして部活を休むようになりました。

 2学期が始まったある朝、学校の先生から「息子が学校に来ていない」という連絡がありました。息子はいつも通り家を出ていたので、大騒ぎになりました。

 私の友人もいっしょに探してくれ、やっと見つかったときには夜の10時をまわっていました。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「あなたは誰より大切だよ」不登校を経験した4児の母が、あのころ一番欲しかった言葉【全文公開】

624号 2024/4/15

「僕、先週死んじゃおうかと思ったんだよね」小5で不登校した息子の告白に母親が後悔した対応

623号 2024/4/1

「原因を取り除けば再登校すると思っていた」不登校した娘の対応で母がしてしまった失敗から得られた気づき【全文公開】

623号 2024/4/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…