2019年4月21日、「登校拒否を考える会」35周年を記念するイベントが東京都北区で開催された。プログラムのなかから、不登校の子どもを持つ親が登壇した「親が語る登校拒否・不登校」のシンポジウム抄録を掲載する。わが子の不登校をどう受けとめたのか。その際、自分にとって親の会はどんな場所だったのか、3人の母親が語った。
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息子が不登校したのは、中学2年生のときでした。運動が得意なタイプではなかったので、主人が「中学3年間は運動系の部活に入ったほうがいい」と説得して、バレー部に入れてしまったんですが、これがそもそもの失敗だったように思います。
部活の顧問は、試合で負けたりすると、子どもをひっぱたくという先生だったんです。夏休み中の部活から帰ってきたとき、息子のほほが赤くはれていました。
何を聞いても「なんでもない」としか言わず、しばらくして部活を休むようになりました。
2学期が始まったある朝、学校の先生から「息子が学校に来ていない」という連絡がありました。息子はいつも通り家を出ていたので、大騒ぎになりました。
私の友人もいっしょに探してくれ、やっと見つかったときには夜の10時をまわっていました。
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