不登校新聞

507号 2019/6/1

上程後、止まった審議 不登校の歴史vol.507

2019年05月28日 10:12 by kito-shin
2019年05月28日 10:12 by kito-shin



 2016年5月、GW明けには、教育機会確保法が上程されることになった。

 やっとここまできたのだから、この後はうまく進むのではないか、なにしろ安倍総理だって、今年の冒頭の施政方針演説で「いじめや発達障害など様々な事情で不登校となっている子どもたちも、自信を持って学んでいける環境を整えます。フリースクールへの子どもたちへの支援に初めて踏み込みます。子どもたち一人ひとりの個性を大切にする教育再生を進めてまいります」と国民に向かって言ったんだものな、子どもの状況は待ったなしだものな、と、いろいろ考える日々だった。
 
 そして、5月10日、いよいよ衆議院へ法律案が上程されたと聞き、6月の通常国会会期末には成立できるのでは、と思った。法案は、衆議院のなかでは、まず、文部科学委員会で検討されるのが段取りだった。5月18日だ。傍聴の準備もした。

 しかし前日、急に「今回は文部科学委員会では審議致しません」と議連から伝えられ驚いた。そして、理由がわかってさらに驚き、納得できなかった。

 まもなく選挙だったわけだが、文科委員会の議事運営を進める権限を持っている民進党の国対委員長が「全会一致の主張でないと議案にしない」と決めたのだった。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

『不登校新聞』のおすすめ

625号 2024/5/1

編集後記

625号 2024/5/1

『不登校新聞』のおすすめ

624号 2024/4/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…