不登校新聞

518号 2019/11/15

「息子がやっと笑顔になった」父親が歩んできたわが子の不登校

2019年11月15日 12:22 by kito-shin
2019年11月15日 12:22 by kito-shin




















【解説】
 お父さんが帰ってきた瞬間にタンスに隠れるなんて、ウソみたいな話ですが、不登校に長くかかわってきた人ならば「珍しい話ではない」と断言するはずです。

 お父さんと不登校をしている本人は「相性が悪い」と言われる方です。というのも、働いているお父さんは「将来」のことを考えて、がんばること、ガマンすることを通しての成長を求めがちです。成長を願うばかりに本人の気持ちを無視してしまいがちです。

しかし、長く不登校を取材してきた私から言えば、不登校はガマンができない子、がんばれない弱い子だから起きるわけではありません。

 親にも、周囲にも「言えない事情」があって起こることです。その「言えない事情」や本人の気持ちを無視すると、お父さんと言えども恐怖の対象になり、気持ちを理解すれば味方になっていくわけです。味方がいれば子どもは成長していきます。

そのことが伝わればと思い、お父さんの気持ちの変化を描いてもらいました。(東京編集局・石井志昂)

【プロフィール】
漫画作者/(たなぞの・しょういち)82年生まれ。名古屋市在住。小1より不登校をし、義務教育期間はほとんど学校へ通わなかった。漫画家として、『学校へ行けない僕と9人の先生』(双葉社)、『マジスター 見崎先生の病院訪問授業』(小学館)などを執筆。

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