不登校新聞

527号 2020/4/1

新年度という節目を目の前に親が不登校の子にしてあげられること

2020年03月31日 14:40 by kito-shin
2020年03月31日 14:40 by kito-shin

連載「すまいる式 子どものわかり方」vol.27

 今回のテーマは、「新年度に向けて、保護者は何をしたらよいのか」ということです。

 相談は以下のようなものです。

 「子どもが不登校になってから、学校には全然行けなかったのですが、新年度から少しは行ってもよいと言っています。親としては、スムーズに学校生活を送れるように、塾などへ行って学習の遅れを取り戻したり、せめて生活リズムの乱れをそのままにすることはないようにしたり、準備する必要があるのではないでしょうか」。

 この時期の相談の多くは、同じような内容です。保護者として、新年度が「子どもも自分も変化できるよいタイミングだ」と捉えているのが伝わってきます。あるいは、周囲の期待やプレッシャーを強く受けた焦りもあるかもしれません。

 そんなソワソワした雰囲気は、おそらくすぐに子どもに伝わります。子どもが、その変化に合わせていこうと思えるほどの余裕と意欲があるなら、よいタイミングなのかもしれません。

 しかし、そうでなければ、子どもにとって「自分の気持ちを無視して、変えられてしまう」という不安や憤り、怒りになってしまいます。

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