不登校新聞

570号 2022/1/15

小学校の入学式直後から不登校も問題がなく大学へ進んだ道のり

2022年01月12日 11:51 by kito-shin

 息子が入学式の次の日から学校へ行けなくなってしまったという、小林由美さん(仮名)。小林さんにとって小学校低学年で学力がとまってしまった息子はたいへん心配でした。しかし高校受験の時期にあることがきっかけで勉強の不安が解消されます。

* * *

――息子さんは小学1年生から不登校されたと聞きました。

 そうです。息子は入学式の日に「行かない」と言いました。もともと入学前の就学時検診と面談のあとで、すでに息子には思うところがあったのか「学校へ行かないで家で勉強する」と言ったことがありました。でも私には「学校へ行かない」という選択肢はありませんでしたから、入学式の日は無理やり連れて行きました。だけど、次の日からはなんともならなかったです。朝は起きるのですが、玄関から動かない。引っ張っても何をしてもビクともしなかったです。「なんで子どもがこんなに重いんだろう」と思うほどでした。

 そのときはこのままではたいへんなことになると思いました。だって、まだ入学式のほかは1日も行っていないんです。「校門の前までなら行けるんじゃないか」、「保健室だったらよいかもしれない」と思って連れて行こうとしました。先生は「給食だけでもいいよ」と言ってくださいました。夫も仕事を遅刻してまで、朝、校門まで息子といっしょに行く、ということをやっていました。とにかく学校に慣らすために必死でした。しかしそれでも、息子は登校しませんでした。

 そういう毎日でしたので、息子が不登校になって1カ月くらいで親のほうがヘトヘトになってしまいました。そんなとき、フリースクールの合同説明会があるということを新聞で見て、すぐに参加しました。どこでもいいから通ってほしかったんです。小学生が通える場所が1つだけあったので、すぐに息子を無理やり連れて見学に行きました。そうしたら、スタッフのお兄さんと意気投合して、「ここに通う」と本人が言ってくれたので、ほっと一安心でした。

フリースクール、あくまでつなぎ

 しかし、私のなかで、フリースクールはあくまで学校に戻るまでの「つなぎ」でした。

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