不登校新聞

383号 (2014.4.1)

最終回 変わっていくを信じて

2014年03月28日 15:34 by kito-shin


不登校・統合失調症当事者手記 連載「私に起きたコト」


 私の通い始めたデイケアは、幸いなことに楽しい所でした。私と同じ年齢層の方も多く、それまで人と親しい交際のなかった私は、その方たちの姿勢からいろいろなことを学んだ気がします。
 
 なんらかの事情を抱えた方もたくさんいました。私の人生なんてきっと甘っちょろいものでしょう。それでも、活動中に笑いは絶えませんでした。暗く考えていても病気はよくならないし、自分を追い込んで最悪の道を選ぶことも、せっかく残っている自分の中の可能性をみすみす捨てることになる。それくらいなら笑おうと、私も思えるようになりました。30歳間近でようやく私は「前向きに生きるっていいことだ」などという単純なことに気づいたのです。
 

家族や主治医や仲間とともに


 「前向きに生きる」。しかしそれは同時に、苦しんでいる当事者にとって、とてもたいへんなことでもあります。現実を直視するのはあまりにつらい。だから、何もかも嫌になったら泣ける漫画を読んで思いっ切り泣いて眠る。私はそうやってゆっくりと私なりに進んできました。いつかすべてが解決すると自分に言い聞かせながら。ものごとの暗い部分も、少しずつ見られるようになってきました。問題は、その暗さが太刀打ちできると思えないほど重いこと。一生働けない、作業所が怖い、人と関係を築けない、などなど。一人きりで向き合っていると押し潰されてしまいそう。そんなとき、支えてくれる仲間のいることが、どんなに救いになることか。私にとってその仲間は、デイケアのスタッフさんだったり、主治医だったり、家族だったりしました。
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