不登校新聞

245号(2008.7.1)

お父さんと不登校「静かなる闘い」

2014年09月11日 13:38 by 匿名
2014年09月11日 13:38 by 匿名


  「不登校と父親」のテーマで自分と息子たちを語ろうとすると、独特なほろ苦さを伴う気分が胸の底からゆらゆらと湧きあがる。長男が中学1年の半ばから学校へ行かなくなってから22年、3年下の二男も中学1年で学校へ行かなくなって約19年が過ぎた。長男はいじめに苦しみ、二男は丸刈り強制や教師の体罰が横行する学校に呆れて「学校に行く暇がない」と家で漫画製作にとり組んでいた。長男は89年に弁護士を始めた親父の法律事務所のスタッフになり、98年の全国不登校新聞社創立後は名古屋支局の仕事もして10年になる。二男は漫画家を志し、不登校新聞創刊号から10年漫画「森の喫茶店」を連載している。息子らと過ごした歳月をふり返ると、学校へ行かないことに心配し、悩み、葛藤したあの苦しみはいったい何だったのか。

 長男は本紙「ひといき」欄の執筆を担当しているが、素直な文章でさらりとイミシン(意味深長)な表現をし、独自の世界をもっていることを感じさせられる。二男も漫画で独特のユーモラスな世界を展開している。息子らの不登校で葛藤していた当時の私には想像もできなかったことだ。

 このようなことは不登校を過ごした子どもを見守った多くの親が体験することだろう。まさに「心配しないで不登校」、「不登校はこわくない」だ。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「あなたは誰より大切だよ」不登校を経験した4児の母が、あのころ一番欲しかった言葉【全文公開】

624号 2024/4/15

「僕、先週死んじゃおうかと思ったんだよね」小5で不登校した息子の告白に母親が後悔した対応

623号 2024/4/1

「原因を取り除けば再登校すると思っていた」不登校した娘の対応で母がしてしまった失敗から得られた気づき【全文公開】

623号 2024/4/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…